華琉(ケル)の犬生活♪

長男:華琉(ける)、長女:ソフィア、
次男:潤琉(おる)、次女:璃琉(りる)の記録。
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華琉
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2006年7月1日
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3月1日(水)PM16:15 華琉を預けている病院の前でTAKと落ち合う。

受付で名前を告げ、診察に来ていたほかの方達がみな終わるのを待つ。。。

ほどなくして待合室に残ったのは我が家のみ。
そして獣医師より診察室へ通される。

獣医師より、エコー、レントゲン、血液検査の結果を知らされる。
肥満細胞腫は、肝臓、すい臓、脾臓、リンパに転移しやすいということで、主にそれらの臓器を中心に検査が行われた。


肺・・・異常なし。
肝臓・・・肝臓に癌の影らしきものはなし。ただし、肝肥大および肝臓の形(三角形)の一部、三角の角にあたる部分が一部丸くなっている。
胆嚢・・・こちらも癌らしき影はなし。ただし、胆泥が少々見受けられる。
脾臓・・・若干の変形(肥大)が見受けられる。
膵臓・・・異常なし。
腸管リンパ・・・リンパ管に若干の変形あり。ただし、腸管リンパの腫れは、腸炎によっても起こりうるため、エコー画像からこれが癌によるものなのかの正確な判断はできない。

血液検査の結果
1)完全血球計算の結果
  HTC(ヘマトクリット)、WBC(総白血球数)、PLT(血小板概数)は、標準値以内。
2)血液化学検査
  ALB(アルブミン/グロブリン比)、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)、ALKP(アルカルフォスファターゼ)この3項目において、高い値。

肝肥大は認められるが、血液検査の結果より、肝機能に重篤な問題はまだない。
ただし、この先、癌が転移すれば、一気に悪化する可能性大。

エコーの画像では、肥満細胞腫が臓器に転移しているとハチの巣状に影が映るそうだが、華琉の臓器にそういった影はひとつも見当たらなかった。

獣医師からの検査結果の通知は、ざっとこんな感じだった。

「それでは、現段階では内臓への転移はないということですか?」

こう聞くのが精いっぱいだった。。。

「いえ、エコーとレントゲン画像だけで、転移がありませんとは言い切れません…」
「グレード(癌のステージ)も、手術をして原発個所を切除し、それを病理検査に出さなければ判断できるものではありません。また、手術で原発個所の皮下や筋肉層などへ、どの程度の浸潤が見られるかも確認してみないと、現段階では、『肥満細胞腫』という癌です、としか言えないんです。」

人間だったら、手術前の検査で大体のことが判るというのに、なんで人間じゃなきゃわからないの?
正直、そう思いました。

頭の中で、言われた事を記憶しながら、それでも理解が追い付かない!と思っていると・・・


「血液検査からも、今の肝臓の状態なら手術には充分耐えられます。華琉君の場合、肥満細胞腫としても特異と思われるほどの速さで肥大増殖をしています。手術は1日も早いほうが良いと思います。いかがしますか?」
と、獣医師さんからの提案。


え?あ?んんん?

華琉の肥満細胞の進行の速さもさることながら、この展開も早すぎるでしょ〜〜〜〜〜!

そしてそこへ畳みかけるように

「明日!最速で明日、手術できます。というか、明日2件の手術がありますが、むりやりでもねじ込みます!」
「明日か明後日、その日を逃すと、あとは早くても3週間後くらいじゃないと、院長が海外出張で…」

ここで悪いと思いつつ口を挟む私。

「手術日を3週間遅らせて、なにか好転を望めることはありますか?」

「・・・メリットはなにもありません」


ここで私の気持ちは決まりました。

いたずらに手術日を遅らせて、今もし転移がなかったとしても、手術するころまでに転移してるかもしれない。
それが肝臓に転移でもしたら、手術自体できなくなってしまうかもしれない…
そう思ったら、一刻も早く、華琉の体から癌を取り除いてやりたいと思った。

が、こればかりは私の独断というわけにはいかない。
TAKの顔を見る。。。

じっと一点を見つめたまま、悩んだ顔をしている。

その理由はすぐに理解できた。

TAKは術中に亡くなったソフィアのことが、少なからずトラウマとして、いまだ心にシコリとして残っているのだ。

※ソフィアは術中に亡くなりましたが、それは医療過誤ではなく、ソフィアの体力の限界の問題でした。

だから私はTAKに即決を求めることができなかった。
獣医師も、そんな事情を知っているので、ただ黙ってTAKの言葉を待ってくれた。
が、私が沈黙に耐えられなかった。
TAKに外へ出て頭を冷やし、冷静になって「今何をすべきか」よく考えて結論を出して診察室に戻ってきてといいました。

おそらく普通なら「はい、じゃ、今日は帰ってよく考えて、考えがまとまったら連絡してくださいね」で帰されるのでしょう。
でも獣医師は、TAKが戻ってくるのを私と一緒に待ってくれました。

少ししてTAKが診察室へ戻ってきました。

「どうする?」そう聞こうとするまもなく

「はい!先生、明日、華琉をお願いします!」
TAKは意を決し、ハッキリと、そして丁寧にお辞儀をしながら手術のお願いをしました。

私はホッとしながらも、TAKのトラウマを押し殺してまでのその決意に
身内でありながら「華琉のために決意してくれて、ありがとう」って心の中で言いました。


こうして華琉の肥満細胞腫の原発個所の切除手術の日が「3月2日」に決定しました。




・・・。お腹切るって、誰が?
まさかボクじゃないよね?!
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3月1日(水)

朝一で、TAKが華琉を病院へ連れて行く。


私もTAKも、一抹の不安を抱きつつも、「一過性のデキモノ」であると信じたい気持ちが強かったのでしょう…
きっと大丈夫。また抗生剤とステロイドが処方されて帰ってくると思い、TAKひとりで華琉を病院へ連れて行きました。

華琉を連れて診察室に入り、獣医師と話をするTAK。
(たまたまこの日は前回まで診察をしてくれていた獣医師とは別の方でした。)
一通りの話が終わり、それでは処置しますと、処置室に消えていく獣医師と華琉。

出血の後処置のみのはずが、なかなか終わらない処置に、きっとTAKも待合室で不安だったと思います。


ようやく診察室に呼ばれたTAK。

すると獣医師から「舐め壊しにしては治りが悪すぎるようなので、針検して良いですか?」と言われたそうです。
TAKも、これまでの華琉の状態に、一抹の不安を持っていたこともあり針検OKしました。

針検の結果は、少し待てば分かるという事で、そのまま結果待ちすること数十分。

診察室に呼ばれ、獣医師から発せられたその結果・・・


「肥満細胞腫という癌です。」

デキモノは肥満細胞腫の原発箇所であると断定されました。


TAK、一瞬目の前が真っ暗になり、その後、頭の中が真っ白になったそうです。。。

しかしそこにはTAKひとり。
しっかり結果を聞いてこなくてはならない!と、必死で気持ちを持ち直し、獣医師の話を聞いたそうです。

原発箇所があまりにも大きく、また、針検の結果からみても癌細胞の増殖率が多い事
針を刺した箇所はダイレクトに原発箇所ですが、通常、細い針を刺したくらいでは出血はすぐに止まるけれど、華琉の場合、2カ所刺したが、針を刺した後、皮下で出血がなかなか治まらず、液漏れした時のようにあざがどんどん大きくなってしまう。これは尋常な事ではない!
そしてなにより肥満細胞腫でも進行速度があまりにも早い事などから
他に転移がないかどうか、エコーやレントゲンなどで調べた方が良いが
それには半日かかるので、いったん華琉を預かり、夜にまた迎えに来てください。となったそうです。

私はその事を、華琉を病院へ残し、午後からの仕事へ向かう途中のTAKから、電話で聞かされました。。。

「今、針検してるよ」ってLINEを貰っていたので、電話での暗い声の様子から
よからぬ事態である事は想像に容易かったのですが、まさか「癌」だったとは・・・

夜に華琉を迎えに行きながら、エコー等の結果や今後の話をしに、TAKと一緒に病院へ行くことを決めました。


この先、華琉の下腹部にできた肥満細胞腫の写真があります。
記録としてありのままを載せますので、苦手な方はここでSTOP!!!
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